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投機した時間の軌跡

【読書メモ】オズの魔法使い

今日の読んだ本は、誰しもが知ってる感じの「オズの魔法使い」です。
僕は、小さい頃に見たことも読んだこともなかったので、みんな知っていてなんか気まずいこともあったりしました。これで追いつけましたね。

目次

作品詳細

作品名:オズの魔法使い
作者:ライマン・フランク・ボーム
訳:河野万里子
絵:にしざかひろみ
出版社:新潮文庫
発売日:2012年8月1日
原作発売年:1900年

オズの魔法使い (新潮文庫)

オズの魔法使い (新潮文庫)

  • 作者: ライマン・フランクボーム,にしざかひろみ,Lyman Frank Baum,河野万里子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: 文庫
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あらすじ

灰色の世界「カンザス」に、おじさんおばさんと住む女の子ドロシー。
突如発生した竜巻に乗って、知らない土地に流れ着いてしまう。
その竜巻で、東の悪い魔女が死んでしまい、ドロシーは、銀の靴を手に入れる。
カンザス」に帰るためにオズの大魔法使いへ会う必要があり、旅に出ることに。
旅路で「かかし」「ブリキ」「ライオン」を仲間にオズの住むエメラルドの街へ到着。
魔法でそれぞれの望みを叶えるには、対価を要求され、西の悪い魔女退治へ。
倒し、帰るもオズはドロシーと同じただの人間であることが判明する。
南のいい魔女へ助けを求ると、銀の靴で使えば帰れることを教えてもらう。
旅の過程がなければ、仲間の望みは叶わなかったので、感謝されハッピーエンド。

感想

それぞれが、何かを無くした者たちで構成され、無くしているが故に、それについて考え、持っているものより、それらしい行動をするのが、心に刺さりました。

  • かかしは、脳みそがないからと言いつつ、旅の過程で一番知恵を出して色々な場面を切り抜ける。
  • ブリキは、自分に心がないからと、心ある生き物に過剰に気を使い、虫を踏んでしまうと泣いてしまう。
  • ライオンは、臆病で不幸だと言いつつ、仲間がピンチになると自分の命をかけてまで守ろうとする。
  • ドロシーは、灰色の世界でいくらつまらなくても、美しい世界から故郷へ帰りたいと願う。

こういった、持っていないからこそ考え、そう振る舞えるっていうのはあると思います。人間は手に入れたものには、無頓着で達成感から何も考えぞんざいに扱ってしまいます。そんな人間の特性をよく表していて、素晴らしい本だと思いました。

「ピータ・パン」といい「はてしない物語」といい、名作と言われている作品は、大人が読んでも、現代で読んでも、心動かす何かがあるんだなぁと感心しています。

オズの魔法使いは、上の2つと違って短くさらっと読めちゃいます。
気になる方は、ぜひ読んで見てください。