【読書メモ】夜を乗り越える
目次
作品詳細
作品名:夜を乗り越える
作者:又吉直樹
出版社:小学館 よしもと新書
発売日:2016年6月6日
要約
本を読んで共感するということは、間違いなく読書の中で重要でおもしろい部分です。でもそれが本のおもしろさの半分。残りの半分は新しい感覚の発見だと思います。
シェアが一番高いもの・考えが一番いいという思考停止で、その引き金になるのが「共感至上主義」考えることが読書の楽しさであり、奥深さ。
読書は、先人の知恵を継承できる。そこから考えを発展させられるもの。
感想
全体を通して
6章構成で書かれているこの本ですが、はじめの2章が経歴、3章で本の抽象的魅力、残りの3章で作品の紹介となっている小説の紹介本という印象でした。
僕としては、又吉さんの考える本の魅力、どうやって本を読んでいるのかが書かれているのかと期待して読みましたが、肩透かしを食らった気分でした。
1~2章
又吉さんを形成したエピソードがあり、弱さが面白さを生み出していたり、強さが葛藤を生み出していたり、本へ出会うことでそれを解消していたりと、ここでも読書の効果を少しずつ見せていました。
小説を書いて、思ったよりも書けなくて挫折していたり、ちょっとずつ出版業界の方と仕事をしていくうちに、本を出して少しずつ前に進んでいくところなど興味深かったです。全てが、読書を起点にして繋がりができているように書かれているのも興味深かったです。
本の魅力
たった1章しか割かれていませんでしたが、大切に思っているだろうことがきっちりと、わかりやすく短くまとまっていて、この本で一番読んでいて面白い部分でした。
要約でも、3章の部分しか書いていないのは、他の部分よりここに伝えたいことが詰まっていると思ったからです。
繰り返し読めばいいなどは、僕とは全く違う意見だったので参考になりました。僕は、一度読んだら、本棚にしまってもう二度と読まないような感じで読書をしてきたので、特に面白く感じた本やハズレだと思った本など、少しずつ振り返ってみようかなと思いました。
本紹介
ここは、軽く読み飛ばしてしまいました。読みたい本がなくなってきたらここで確認していきたいです。こういう風に使える本は結構重宝してます。