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投機した時間の軌跡

【動画メモ】イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

今日は、映画「イミテーション・ゲーム」を見ました。
偉人の伝記的な映画って、けっこう教育的な場で見せられたりしますけど、面白いですよね。今、「偉大なる失敗」を読んでいるところなので、本と映画の内容が似ていて面白いです。

目次

作品詳細

作品名:イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
主演:ベネディクト・カンバーバッチ
監督: モルテン・ティルドゥム
脚本: グレアム・ムーア
時間:114分
公開年:2014年

あらすじ

ある家に泥棒が入り込んだと通報があり、その家に行くと何も盗まれていないと主張する家主のアラン・チューリングがいた。アランを不思議に思った警察官は経歴を調べるも、極秘事項まで追っても全て焼き払われ経歴は不明。しかしアランは、当時は違法とされていた同性愛者として逮捕状を取られ、興味を持っていた警察官は話を聞くことに。

アランは、第二次世界大戦のドイツの暗号「エニグマ」のデコードをしていた。「エニグマ」は15兆9000億通りの暗号設定があり24時間毎に変える暗号は解読不能だと思われた。しかし、アランはチューリングマシンという概念を考え出し、それを使うことでデコードすることを首相にまで請願し権利を得る。
右葉曲折があり、自身の身が危なくなり婚約者を遠ざけようと嘘までついて別れマシンを開発するも、エニグマの設定の多さの前に期日が迫る。しかし、ひょんなことからドイツ軍は毎回同じフレーズを同じ箇所に使うことを教えられ、暗号は解読できた。
しかし、暗号を変えられては意味がないので一番効率的な使い方を統計で出すプロジェクトを立ち上げることになる。その過程でチームメンバーの兄を見捨てることになったりと大変な目にも合わせてしまう。

そして、そのプロジェクトは大成功し、このことは極秘事項だとされ、ファイルは全て焼くことに、その結果、アランやそのチームの経歴は全く白紙の状態になっているということを警察官に伝える。警察官はこの国の英雄を釈放することもできずに、同性愛者として裁かれることになってしまう。

アランは投獄は嫌だったので、2年間の薬物投与を受けることになるがその半ばで自殺してしまう。
アランが戦争を早く終わらせたことで救ったのは1400万人とも言われる。

感想

相変わらず、天才というのは偏屈なんだなと感じました。
けどそれは、天才の代償なんでしょうね、そういった対人能力だったりなんかしらの当たり前のように持っている能力の場所に天才と言われるような能力が入るわけですからね。

子供時代はいじめられ、唯一の支えだった友を結核で亡くし、得意分野の数学をしていたら戦争に巻き込まれ、作ったマシンは最初はゴミだと言われ、戦争を勝利に導けば、同性愛者だと違法とい理由で薬を投与され自殺という報われない人生のように思えます。
こんなに、天才で世の中を変えたような人が、苦悩しかないというのはなんとも理不尽な話ですよね。

ビューティフル・マインド」でもそうですが天才や世の中を変えるような人というのは、こんなにも苦悩に満ちているのは必然なのか偶然なのか知りたいですね。
順風満帆に天才として生を終えた人というのも見てみたいですが、そんな映画面白くなさそうですね。だから作品化されないのかななどと考えてしまいました。

僕たちはアランの作った基礎の上に社会を築いています。イミテーション・ゲームはそれを知る一番手軽な方法として素晴らしい手段だと思いました。