【読書メモ】 ピーター・パン
教養もクソもないから、ピーターパンを初めて読みました。
このカテゴリーは適当に読んだ本を忘れないためにメモしておく、自分用です。
人から見られても、なんとか体裁は保てるようにしますが大目に見てください。
目次
作品詳細
作品名:ピーター・パン
作者:J・M・バリ
訳:厨川圭子
出版社:岩波少年文庫
発売日:2000年11月17日
- 作者: J.M.バリ,F.D.ベッドフォード,J.M. Barrie,James Matthew Barrie,厨川圭子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/11/17
- メディア: 単行本
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こんな人にオススメ
- 実はピーター・パンを知らない
- 原作を読んで見たい
ディズニーのピーター・パン好きなら、読まないほうがいいかもしれませんね。ティンカーベルとかただのクソ女ですしね。
読むと得られること
現代社会では、他人への配慮・世間の声・あらゆる幻想で縛り付けられています。何もかも縛り付けられて、型に嵌められた状態で社会に出されて「はい成功してください」と冷たく突き落とされます。
ピーターは、傲慢で残忍で忘れやすくて何もいいところがなさそうですが、最後には敵であるフック船長を倒し、ウェンディーと年に1週間遊べる権利を掴み取ります。
成功するには何が必要かということをピーターは教えてくれるのではないでしょうか?
- 根拠のない自信
- すぐに忘れて水に流すこと
- 他人を従わせる横柄さ
- やると行ったら必ずやる無鉄砲さ
ピーターには普通の人間が失くしてしまう大切な物をことごとく保持しています。
そして、最後に助言者であるウェンディーまで手に入れます。
必要なものは、全て自分で手に入れる、手に入れたものをきちんと使う。
そんな強いリーダーとしてのカリスマをピーターの中に僕は感じ、それが現代人にも必要な能力なのかと考えさせられました。
読もうと思った理由・期待したこと
みんな、ピーターパンって知ってるんだなと思って読みました。本当に世間のみんなが読んでストーリーを知っているのかなんて実際にはわかりませんが、それを判断するために読みました。
たぶん、みんなが知っているピーターパンはディズニーのもので、本のものではなかったんだろうなっていうのが読んだ後の感想でした。ただ、ピーターパンを読んでからこういった児童文学も面白いとわかり読む幅が増えたと思います。
感想
信じなくなった時になくなるもの
ピーターは、妄想と現実の境界線がはっきりしていないキャラクターで、これは子供の象徴とも言える特徴で、ピーターは飛ぶこともできれば、「うそ」を「現実」に反映させることだってできます。
子供からしたら、サンタクロースはいるし、お化けもいますし、ごっこ遊びも現実のものです。そういう、僕たち大人が失くしてしまったもの全部ピーターは持っていて、ある種みんなが羨ましがるんだろうなぁと思いました。
残酷な子供という生き物
子供は愛らしいという世間の圧力があります。その実、子供というものは、とてつもなく残忍で刹那的です。
ピーターも例にもれず、すぐ人や生き物を殺します。他人というものを理解しているのかは怪しく、すぐにやったことを忘れます。
だからこそ誰とでもすぐに仲良くなれるし、悲しみも感じません。子供という生き物をよく捕らえられた、キャラクターになっていると思いました。