【読書メモ】チェンジ・ザ・ルール
先日読んだ、ザ・ゴール2の続きが108円で売っていたので購入しました。
本の1番の後ろのページに判子が押されてたので、安かったみたいです。ありがと。
目次
作品詳細
作品名:チェンジ・ザ・ルール
作者:エリヤフ・ゴールドラット
訳:三本木亮
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2002年10月10日
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2002/10/11
- メディア: 単行本
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要約
- コンピュータシステムの真のパワーとは何か
- コンピュータシステムを用いると、どのような限界が取り除かれるのか
- これまでの限界に対応していた古いルールは何か
- どのように新しいルールを用いればいいのか
- ルールの変化に合わせて、コンピュータシステムにどのような変化が求められるのか
- いかに変化を起こすのか
ERPパッケージ・コンピュータシステムは、顧客の要望を満たすために複雑化し、バグの把握ができなくなる。開発側のバグ低減のためには、簡素化が求められる。
まずは新しいシステムに慣れる、必要があればそれから変更を加える。
顧客がいつも正しいわけではない。しかし、顧客は顧客だ。
ERPパッケージの利点は4つある。
そしてこれらは、物理的に地理的に分散された大企業であるほど効果が見込める。
- 売掛金の回収時間の短縮
- 原材料コストの削減
- 在庫の削減
- 売上の増加
TOC理論を元に、ERPパッケージを使い利益を出すことが可能であるが、そのためにはこれまでにない基準で、効率性など多くの常識を捨てるカルチャーレボリューションともいうべきことが必要であるため、とても難しい。
コンピュータシステムは、場所的・時間的な制約を取り払い、検索性も上がるが、それまでの企業における文化・ルールによって、それまでと同じ制約を受けてしまう。
作中のルール変更の例
物流のコストを表す評価尺度について。
この評価尺度が従来のルールで動いていたために、問題が発生した。
ここでは、その評価尺度を変更することで対応している。
- 出荷が遅れたオーダーの金額×日数(throughput-dollar-days)
0を目指す事を目標とする。 - 在庫の金額×日数(inventory-dollar-days)
限りなく0を目指す事を目標とする。
この2つの評価尺度に基づいて生産を調整し、在庫の量を管理する。
感想
ザ・ゴール2に続いて、ザ・ゴール3ともいうべきチェンジ・ザ・ルールを読みました。
この作品は、 コンピュータシステムについて多くのことが学べる内容にもなっていると思いました。
開発側、プログラマーの行動、営業の行動、企業としての振る舞い。
それとは全く違った、導入側の利益しか求めていない振る舞い。
どちらも、わかりやすく物語の中で描かれています。
前作の、問題解決である思考のプロセスを使って考える場面や、前々作のTOC理論に基づいたERPパッケージに何が必要かを考える場面など、両作をベースにしたことが多く、復習などに最適なのではないかと思いました。
特にザ・ゴールは4年ほど前に読んだこともあり、スループットだったり、ドラム・バッファ・ロープだったりと色々なTOCにおける大事な考え方を忘れていたので、もう一度読み直そうかなと思わされました。
この作品から、入るというのはお勧めできず、ザ・ゴールから読むのが一番いいんじゃないかなと思います。