【読書メモ】経営者に贈る5つの質問
目次
作品詳細
作品名:経営者に贈る5つの質問
作者:P・F・ドラッカー
訳者:上田惇生
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2009年2月19日
- 作者: P.F.ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/02/20
- メディア: 単行本
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要約
5つの質問
- われわれのミッションは何か?
- われわれの顧客は誰か?
- 顧客にとっての価値は何か?
- われわれにとって成果は何か?
- われわれの計画は何か?
ミッション
ミッションとは組織における活動の目的・存在理由であり、それによって憶えられたいこと。
顧客
顧客とは満足させるべき全てを指している。
活動の対象はもちろんのこと、パートナーとなる支援者までも含める。
成果
組織の外部にあるもの、外部に与える影響。
計画
- 基本的な方向付けのための複数の目標からなる「ゴール」
- ミッションの達成度を示し測定可能な「目標」
- 目標達成の詳細な「アクションプラン」
- プランに必要な資源計画の「予算」
これらに実現を望む未来の姿を足し、期限・要員などを含め実現するための方法が計画である。
われわれのミッションは何か?
常にミッションは大きく誰からも分かりやすく人々を駆り立てるようなものでなければならない。
何年か前、私はある大病院で救急室のミッションを検討した。最初の答えは「健康」だった。だが、これは間違った定義だった。病院は健康を扱ってはいない。扱っているのは病気である。
検討の結果得られたミッションが、「患者の安心」だった。
救急室のミッションとしては、あまりにも簡単だった。しかし、そのためには運び込まれた患者を一分以内に診てやらなければならなかった。大事なのは直ちに見ることだった。本人と親を安心させるには、絶対に必要なことだった。
マクロ動態や新技術は組織にとってどう影響しミッションの修正を迫ってくるのかを事前に考え準備しなければならない。
われわれの顧客は誰か?
顧客には活動対象とパートナーの2種類がある。
活動対象は、われわれの組織が満足させたい相手。
パートナーは、組織とのかかわりを拒むこともできる人のため、きちんとした内的動機に対するインセンティブや寄付を見える形で成果につなげる注意を払わなければならない。
顧客の変化()には十分注意する必要がある。
それが組織にとってどう影響するのかは事前に考え準備しなければならない。
顧客にとっての価値は何か?
5つの質問の中でも重要なこの質問は顧客に聞かなければわからない。
とても難しいこの問いだが、われわれの組織だけが持つ価値に気づけた場合
どの業務をアウトソーシング・廃棄するか、どの業務に集中しなければならないかが判明し組織が効率化する。
われわれにとって成果は何か?
われわれの計画は何か?
感想
ドラッカーってよく聞くけど読んだことはないし、何なら解説本とか名言集みたいなのしか見かけないから敬遠し続けてたけど、ドラッカーを読むならこの辺からみたいな記事をどこかで見て買ったのがこの「経営者に贈る5つの質問」。
他にも「プロフェッショナルの条件」などおすすめされていましたが、立ち寄ったブックオフにこちらしかなかったので購入しました。
こんなに薄い本なのに大丈夫なのかとも思いましたが組織というものの簡単で力強い捉え方に感心してしまいました。
- 組織にはミッションが必要
- ミッションには計画が必要
- 計画にはには常に評価可能なゴールが必要
- ゴールには予算と詳細なアクションプランが必要
- アクションプランは期限を設け評価可能な目標と責任を規定する
たった5つのと言うには考えること確認することが多くありますが、これだけのことで組織を大枠でどのあたりに存在しているかという分析に使えることは、株式投資をする上でもとても役に立ちそうです。